交換留学体験記(崇実大学校)

中村真子 (20223月〜202212)

 

私は交換留学生として、ソウルの漢江の下に位置する崇実大学に約1年間留学しました。韓国 に行くのはこの留学が初めてで、コロナ渦での留学ということもあり、行く前は期待と不安な気持ちがありました。  留学してすぐの授業はほとんどオンライン授業だったので、友人を作ることが難しく、韓国語の 実力を伸ばすのに物足りなさを感じていました。そこで、韓国人の友達を作りたいと思い、与えられた機会にはできるだけ応え、友人の誘いや学内イベントには参加するようにしていました。韓 国では友人を紹介してくれることが多いので、留学に慣れてきた頃には留学生活を助けてくれる 友人が沢山いました。夏休みの終わりには友人の紹介で、日本の大学に留学を希望する友人に 出会い、一緒に勉強したりご飯を食べに行ったり、充実した日々を送ることができました。学校で は外国の文化を体験するイベントが定期的に開催されていて、参加すると「日本人ですか?」と 声をかけてくれる学生が多く、想像以上に日本に関心のある方が多い印象でした。

 授業についてですが、外国人向けの授業は注意が必要だと思います。外国人しか取れない学部授業を履修した際、とても苦労しました。その授業は韓国語で、留学生達の発表が中心で進行 されていました。韓国語といっても、それぞれの国の訛りがあるので、お互いに聞き取りにくい部 分があり、授業について行くのがとても大変でした。一方で、英語で開講された授業では、2週間 に一度は全員で美術館や博物館に行く機会があり、楽しく履修できました。  私はもともと行動力はなかった方でしたが、留学を通して積極的に動けるようになったと思います。一人で少し遠くにあるカフェに行ってみたり、いろんな友人に会ってみたり、自ら声をかけて みたり、前日の夜から前乗りして音楽フェスに行ってみたり、旅行に行って友人の実家に泊めて もらったり、たったの一年でしたが、とても濃い一年を過ごしたと思います。また、韓国には温かい 人がたくさんいるので、助けを求めればいつでも駆けつけてくれます。何か不安なことや寂しさを 感じたら、我慢せずに周りに頼ることがとても大事だと思います。  留学中の刺激的な毎日で自分が成長したことを実感しています。つらかった時期もありました が、たくさんの人に出会い、様々な出来事を経験し、とても充実した留学生活を送ることができま した。韓国に留学したことは、私の人生で大きな財産になったと思います。


根本実奈 (20222月〜202212)

 

 

私は3年生の前期から1年間崇実大学に留学しました。ここは高速ターミナル駅まで地下鉄で約10分、漢江まで徒歩約20分の場所にあります。弘大や安国の方にはそれぞれ約40分ほどかかりますが、バスで楽に行けるので比較的立地は良いと思います。大学内にはたくさんの階段がある休憩スペースや大きなサッカー場があってとてもきれいでした。デメリットを挙げるとすれば、学内は坂が多く、学生寮が坂の頂上にあること、寮の中には電子レンジが男女兼用で一つしかないことです。

崇実大学への交換留学生の派遣は前例がなかったため探り探りでの挑戦でした。私は国語国文学科に所属しましたが、授業は学部学科関係なく自分の受けたい授業を受講できるようでした。またバディ制度があり、バディが受講申請を協力してくれたり、様々な情報を提供してくれるため特に不自由なく学校生活を送ることができました。バディの皆さんが月に1回留学生のためのイベントを開催してくれたので、そこに参加することで韓国人の学生や外国人留学生と交流することができました。お菓子やゲームが用意されていて楽しいのでぜひ参加することをお勧めします。

私が留学で一番不安だったことは友達づくりでした。コロナ下のため前期で受講した授業は半分以上がオンライン授業でした。その中でも日語日文学科の必修授業を受講できたおかげで友達ができたと思います。この授業では日本人に意見が求められることも多く、日本に興味のある韓国人の学生と積極的に交流することができるため、すぐに仲良くなれました。授業終わりに学校周辺のカフェでお茶したり、ご飯を食べに行くことがとても楽しかったです。

コロナ下での留学で、入国準備や入国してからの隔離に関する準備もとても大変でしたが、語学力はもちろん人間的にも成長することができた10カ月間でした。長期滞在ならではの時間の使い方をして、国内旅行にも8回ほど行くことができ、忘れられない思い出になりました。