NEWS 2024
MULCイベント 「韓国の伝統文化で遊ぼう!」
日本にはない伝統的な韓国の遊びを体験し、それぞれのゲームも盛り上がり、とても楽しいイベントとなりました。
古川綾子先生が新しい翻訳本を2冊出版
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現在,神田外語大学で「韓国語翻訳法基礎T,U」,「韓国語翻訳法上級T,U」をご担当いただいている非常勤講師の古川綾子先生が,去る9月の『親密な異邦人』に続いてわずか2か月後に,韓国語で書かれた小説の日本語訳を一挙2冊出版されました。
まず1冊目の書名は,『ヘルプ・ミー・シスター』というもので,アストラハウスから出版されています。 古川先生による「訳者あとがき」のところから,本書の内容を簡単に紹介いたしますと,「著者にとって二作目の長編となる本書の魅力を挙げるとしたら,まずは〈迫真力〉ではないだろうか。「主人公のスギョンにほとんど憑依して書いた小説だ。自分にも扶養家族がいたし,たまに毎月入ってくる生活費のほうが,傷の治癒などよりも圧倒的な威力を誇ることがあった」という刊行時のインタビューが印象的だった。2014年のデビューから長いこと書く機会に恵まれず,小説のための取材などではなく,生計そのもののためにプラットフォーム労働に従事していた自身の経験は,本書のそこかしこにも反映されている。」となっております。
原著者であるイ・ソス(이서수)氏は,「1983年生まれ。大学では法律を専攻したが,卒業後は本書にも登場する配達員やブックカフェの経営者,脚色家など,収入の安定しない職業を転々とした。2014年に新人作家の登竜門と言われる新春文芸に入選して作家デビューを果たすが,その後も不安定な生活は続き,当時は作家の道を諦めようかと真剣に悩むほどだったそうだ。新春文芸入選から6年後の2020年に長編,翌年の2021年に短編で文学賞を受賞し,現在は〈韓国文学をさらなる高みに飛躍させる重要な資産〉と呼ばれる,注目作家の一人として活躍している。」とのことです。 次に,2冊めの書名は,『J・J・J三姉弟の世にも平凡な超能力』 というもので,亜紀書房から出版されています。 古川先生による「訳者あとがき」のところから,著者に対する古川先生の思いを簡単に紹介いたしますと,「友人が公認のbotを作ってしまうほど熱烈な著者のファンで,便乗して何度か会う機会を設けてもらったことがある。一度目は2018年。ソウルのカフェで著者を囲んでの『アンダー,サンダー,テンダー』読書会が開催された。ごく内輪の会だったので,参加者七人という小規模な催しだったが,我々の感想や細かい質問に笑顔で耳を傾け,一つひとつ真剣に答えてくれる姿が印象的だった。二度目は翌年の2019年。自ら出版社にアポイントまで取って,韓国の坡州出版都市の見どころを案内してくださった。屈託のない笑顔や,誰に対しても丁寧な態度に感動したのを覚えている。」となっております。 原著者であるチョン・セラン(정세랑)氏は,「1984年生まれ。出版社で編集者として働きながら執筆活動を始め,2010年に作家デビューしたという経歴を持つ。2014年に初版が刊行された本書は四冊目の作品となる。すでに・・・と八冊の邦訳が刊行されているため,著者の詳しい紹介は割愛するが,今や日本でもすっかりおなじみとなった人気作家の一人であることは間違いない。」とのことです。 古川綾子先生は,1997年神田外語大学韓国語学科を卒業後,韓国延世大学校教育大学院韓国語教育科を修了しておられ,「第10回韓国文学翻訳院翻訳新人賞」を受賞後,これまでに,『降りられない船』(クオン),『アリストテレスのいる薬屋』(彩流社),『未生(1〜9巻)』(講談社),『走れ,オヤジ殿』(晶文社),『そっと静かに』(クオン),『娘について』(亜紀書房),『外は夏』(亜紀書房),『わたしに無害な人』(亜紀書房),『小さな心の同窓会』(亜紀書房),『トロナお別れ事務所』(ハーパーコリンズ),『最後のライオニ 韓国パンデミックSF小説集』(共訳,河出書房新社),『ひこうき雲』(亜紀書房),『君という生活』(筑摩書房),『最善の人生』(光文社),『明るい夜』(亜紀書房),『エディ,あるいはアシュリー』(亜紀書房),『まめさん,こめさん,おふろのひ!』(岩崎書店),『おとうさんをかして』(岩崎書店),『唾がたまる』(亜紀書房),『ソヨンドン物語』(筑摩書房),『親密な異邦人』(講談社)など,多数の韓国語のノンフィクション,漫画,小説,絵本など多様なジャンルの日本語訳を手がけています。 なお,「NHKラジオ ステップアップハングル講座」の2021年7月〜9月期『K文学の散歩道』の講師も務めておられます。また,上記の『そっと静かに』の原著者であるハン・ガン氏は,去る10月にノーベル文学賞を受賞したことで大きな話題となっています。 |
林史樹先生が新しい本を出版
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現在,韓国語専攻教授として韓国の文化や社会について講義を行っておられる林史樹先生が,2014年度から2021年度まで8年間本学国際コミュニケーション学科に在籍されておられた金暻和(キム・ギョンファ)先生との共著で,この度『二代男と改革娘 日韓の人類学者が韓国を語ってみた』という本を,皓星社から出版されました. 金暻和先生による前書きによれば,「本書は,現代韓国社会のさまざまな現象を紹介しますが,ただ単に韓国について知らせるのではなく,日韓の人類学者による対談形式で韓国を語ることによって,日韓両方の理解を深めることを目指しています.…2人は異なる国籍とバックグラウンドを持ちながらも,ともに日韓の文化に深い関心を寄せ,その相互理解を追求してきました.1人は当事者の観点から,もう1人は観察者の観点から韓国について語り合う対話の中で,視点の違いやネジレが生まれ,現代韓国社会の顔をより面白く,より立体的に伝えられるのではないかと考えています」と,この本の概要が紹介されています. そして,金暻和先生は前書きの締めくくりの部分で,「林先生と私は,日韓をまたぐ研究者として,実体験に基づいて互いを見つめる相対的な視点の豊かさと必要性について強く感じていたのです.そうした共通の問題意識こそ,この対談本の根本的かつ最も重要な問題意識であり,一緒に編み上げようと意気投合できた要因でもありました」と述べておられます. ここで強調されている“相対的な視点”というものは,“絶対的な視点”に対立するものですが,言い換え得れば,“自分の視点だけを正しいとして自分の考えだけを相手に押し付けるのではなく,相手の視点も理解することで自分の視点を検証していくという考え方”を示唆しており,日韓の問題を解決していく手掛かりになるばかりでなく,私たちの日常生活における行動様式に対しても大きな示唆を与えてくれるものと言えるでしょう. なお,この本の第1章には,「日韓の大学生が語り合う」と題して,神田外語大学韓国語専攻学生4名と韓国からの交換留学生2名,合計6名による対談も25ページにわたって掲載されています. この対談は,日本と韓国について若い世代がどのように向き合っているのか,また,関係をどう構築しているのかについて率直に語り合ったもので,非常に興味深い内容となっています. |
浜之上先生が「玉冠文化勲章」を受賞
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韓国語専攻教授の浜之上幸先生が、2024年ハングルの日(10月9日)記念ハングル発展有功者に贈られる「玉冠文化勲章」を受章しました。日本で同勲章受章者が選ばれたのは12年ぶりとなります。 浜之上先生は、1990年代序盤から韓国語普及・大衆化に寄与し、対外日韓交流活動や研究に邁進されました。韓国大学生訪日研修団の本学への受け入れと共に、韓国内15大学との交換留学協定締結を通して、日韓友好に大きく貢献した点や、30年余り研鑽した現代韓国語の文法体系に関する研究業績が高く評価されました。 この度は誠におめでとうございます。 |
古川綾子先生が新しい翻訳本を出版
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現在,神田外語大学で「韓国語翻訳法基礎T,U」,「韓国語翻訳法上級T,U」をご担当いただいている非常勤講師の古川綾子先生が,去る7月の『ソヨンドン物語』に続いてわずか2か月後に,韓国語で書かれた小説の日本語訳を出版されました。
書名は,『親密な異邦人』というもので,講談社から出版されています。 古川先生による「訳者あとがき」のところから,本書の内容を簡単に紹介いたしますと,「本書は『月の海』『リトルシカゴ』(いずれも未邦訳)に次ぐ三作目の長編小説となり,2019年に韓茂淑文学賞を受賞した際には,審査員から〈嘘,デジタル文明という仮想の世界,現実とアナログ,実体のない現実,嘘が実体になっていく不気味さなど,現代の雰囲気と性質を巧みに炙り出すことで,我々の社会問題の核心を突いた〉と高く評価された。・・・作家であると同時に二人の子どもの母親でもある著者は,すべての収録作で子育て中の女性に焦点を当て,仕事と家庭の間で葛藤するさまざまな姿を描き出した。結婚と出産は一度超えたら元には戻れない高い敷居のようで,生き方を自由に選ぶのは至難の業。そうした非可逆性の中で新たな一歩を踏み出す人物像は『親密な異邦人』の主人公と同様に,自信の〈今〉が投影されているのだろう。」となっております。
原著者であるチョン・ハナ(정한아)氏は,1982ソウル特別市年生まれ。 建国大学校国文科卒業。同大学院博士課程修了。2005年大学中,大山大学文学賞を受賞してデビュー。他の著作に『月の海』(2007),『リトルシカゴ』(2012),『エニ』(2015),『私のために笑う』(2019)などがあります。『月の海』で文学トンネ作家賞,『エニ』で統営市文学賞,『親密な異邦人』で韓茂淑文学賞文学賞などを受賞しています。 |
古川綾子先生が新しい翻訳本を出版
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神田外語大学で「韓国語翻訳法基礎T,U」,「韓国語翻訳法上級T,U」をご担当いただいている非常勤講師の古川綾子先生が,このたび,韓国語で書かれた小説の日本語訳を出版されました。
書名は,『ソドンヨン物語』というもので,筑摩書房から出版されています。 古川先生による「訳者あとがき」のところから,本書の内容を簡単に紹介いたしますと,「・・・本書は,ソウルにある架空の町(ソヨン洞)が舞台の連作小説だ。各章の登場人物が暮らすマンションや家といった空間に焦点が当てられ,近年の不動産バブルやマイホーム購入,過剰な教育熱,所得格差といった韓国における社会問題が,ソヨン洞の住民の悲喜こもごもとともに描き出されている。本書と同じようにマンションが登場する作品を読んでいると,著者の原体験が少なからず影響しているように感じられる。」となっております。 原著者であるチョ・ナムジュ(趙南柱;조남주)氏は,1978年韓国・ソウル生まれ。梨花女子大学社会学科を卒業。放送作家を経て,2011年に長編小説『耳をすませば』で文学トンネ小説賞に入賞し文壇デビュー。2016年『コマチネのために』でファンサンボル青年文学賞受賞。2017年『82年生まれ,キム・ジヨン』で第41回今日の作家賞を受賞し,大ベストセラーとなる。2018年『彼女の名前は』,2019年『サハマンション』,2020年『ミカンの味』,2021年『私ちが記したもの』,2022年『ソドンヨン物語』を刊行。 日本語訳は,『82年うまれ,キム・ジヨン』(斎藤真理子訳,ちくま文庫),『彼女の名前は』『私たちが記したもの』(小山内園子,すんみ訳),『サハマンション』(斎藤真理子訳),『耳をすませば』(小山内園子訳),いずれも筑摩書房刊。『ミカンの味』(矢島暁子訳,朝日新聞出版)。 |
韓国大学生訪日研修団の皆さんとの交流会を開催
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当日は、10時30分から本学大会議室にて開会のセレモニーが行われました。まず本学副学長
兼 韓国語専攻教授である浜之上先生の挨拶、つづいて訪日団団長の国立国際教育院ソン・ダルヨンさんより挨拶をいただきました。開会のセレモニー終了後、1号館外にて記念撮影をしました。 そのあとは4号館食堂ラパスに移動しランチタイムです。韓国の大学生の皆さんは、日本の大学の学食の様子に興味津々のようすでした。 午後は大会議室に戻り、日韓の学生が9つのグループに分かれ,様々なテーマでディスカッションを行い,グループ別にその内容を発表しました。 閉会式では、訪問団と韓国語専攻の学生代表よりそれぞれ挨拶いただきました。この日、交流会に参加した皆さんは、連絡先を交換したり、再会を約束したりと親交を深めたようすがみられました。 訪日団の皆さんにとっても、本学韓国語専攻の学生の皆さんにとっても、非常に意義深い1日になったことでしょう。今回のイベントに参加した日韓の大学生の皆さんが,今後の日韓交流の場面で大いに活躍することを期待します。 |
MULCイベント 「韓国語で楽しむハングルカリグラフィー!」
2024年度前期 新入生・交換留学生歓迎会
4月26日(金)、7号館KUIS Cafeにて4月からともに学ぶ新入生と韓国からの交換留学生のみなさんの歓迎会が行われました。今回は前年度後期の留学生と合わせ、21名の留学生が参加してくれました。今年度の新入生は62名、2.3年生を含め参加者100名以上の歓迎会となりました。全相律先生の進行で歓迎会がはじまり、まず専攻長の豊島先生から歓迎の言葉をいただきました。そのあと留学生のみなさんより韓国語でひとことずつ挨拶をいただきました。留学生もMULCの会話時間などを通して、すでに在校生と顔なじみで仲の良いようすがみられました。テーブルごとにお菓子や飲み物を楽しんだり、先生や留学生、先輩・後輩との会話を楽しんだり、思い思いによい時間を過ごしていたようです。新入生の皆さんも留学生の皆さんもこれから楽しい学生生活を過ごして欲しいと思います。
British Hills Freshman Orientation Camp 2024
4月13日〜14日の土曜日から日曜日にかけて, 福島県にある
今年の天候は1日目,2日目ともにこれまでで最高の好天に恵まれ
1日目は,「教員と語ろう」,「先輩と語ろう」
続いて,2日目は,再びビュッフェ形式の朝食をとった後,「
その後,
10時以降昼食までの約2時間は自由時間となり,British Hillsの様々な施設を見て回ったり,
新入生の皆さん,ブリティッシュヒルズでの研修を通して語らえる