リレーコラム・２００７．12.

「 擬声語，擬態語 」

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 外国人が韓国語を学ぶ際，最も難しいものは何だろうか．発音や文法なども難しいが，韓国語に様々な感覚表現が多いことも，その理由のうちに一つではないかと思う．感覚表現のうちで音や様子をまねた言葉である擬声語，擬態語について見てみよう．音をまねた言葉は擬声語であるが，韓国の虎は，‘어흥’，にわとりは‘꼬끼오’，豚は‘꿀꿀’，猫は‘야옹’，犬は‘멍멍’となくとされる．様子をまねた言葉は擬態語であるが，ある人が焼いてすぐのパンが‘말랑말랑’と食べやすく，‘덩실덩실’踊りを踊りながら喜んでいたら，転んで足を怪我して ‘절뚝절뚝’歩いたという話を作ることができる．

  韓国語の擬声語，擬態語には，一定の法則がある．擬声語，擬態語を陽性母音系列と陰性母音系列に分けることができるが，同じ行為を表す表現であっても，陽性母音を使用する場合と陰性母音を使用する場合，おのおの異なった感じを与える．陽性母音の系列は，“明るさ，軽さ，小ささ”などのイメージを持っており，陰性母音の系列は“暗さ，重さ，大きさ”などのイメージを持つ．すなわち，赤ん坊は‘아장아장’ 歩き，大人は‘어정어정’歩くのであり，ウサギは‘깡충깡충’跳ね，カンガルーは‘껑충껑충’跳ねる．小川の水は‘졸졸’流れ，水道の蛇口が壊れると水道の水が‘줄줄’ 漏れる．人々が ‘소곤소곤’ 耳打ちでささやくうちに，たがいに‘수군수군’ 何かの話をする．

  韓国語の擬声語，擬態語は，母音間の違いだけでなく子音間の違いによっても感じが変わる．子音を平音の系列(ㄱ, ㄷ, ㅂ 等)，濃音の系列(ㄲ, ㄸ, ㅃ 等)，激音の系列(ㅋ, ㅌ, ㅍ 等)に分けたとき，平音の系列よりも 濃音の系列や激音の系列が強くて激しい感じを与える．例えば，小さくて固い物がぶつかりあって出る音である‘달가닥’と‘딸가닥’を比較してみれば，‘딸가닥’がより激しい感じを与える．‘달가닥’のような系列に属する単語は，‘달까닥，달카닥； 딸가닥，딸까닥，딸카닥；탈가닥，탈카닥’などがある．もちろんすべての擬声語，擬態語がこのような様相を見せるわけではないが，これを通じて韓国語に擬声語，擬態語がいかに多いかを推し量ることができるであろう．

  一方，韓国語の擬声語，擬態語に‘-거리다，-대다’，‘-하다’のような形態が結合すれば，動詞や形容詞になる．‘-거리다，-대다’が結合した単語はしきりにその音がでたり，そのような様子が反復されるという意味を表す．例えば，‘달가닥하다’が ‘달가닥’という音が一度でることを表現するのに比べて，‘달가닥거리다，달가닥대다’と‘달가닥달가닥하다’は‘달가닥’という音が何回かでることを表現する．이처럼 ‘-거리다’と‘-대다’は，意味の違い無しに反復される音や様子などを表すことができる．

  擬声語，擬態語を学んでみると，面白い事実も発見することができる．韓国のカエルはどのようになくのか．‘개굴개굴’となく．‘개굴개굴’ となくので ‘개구리’だ．‘꾀꼴꾀꼴’ となく鳥は‘꾀꼬리(ウグイス)’, ‘뻐꾹뻐꾹’ となく鳥は ‘뻐꾸기(カッコウ)’．これらの動物の名前がどこから由来したのかわかるであろう．今後，本を読みながら，または韓国人の友達話をしながら出会う擬声語，擬態語に関心を持ってみよう．そうすれば生きて息をしている韓国語を，より生き生きと感じることができるであろう．

  以下に現れる擬声語，擬態語にはどのような感じが隠れているだろうか．

  赤ん坊が気分がいいのか，‘방긋방긋’笑いながら‘두리번두리번’お母さんを探す．お母さんが横にいないことがわかって目に涙が‘글썽’ するや，すぐに ‘으앙’と大泣きをする．赤ん坊の泣き声を聞いたお母さんが‘허둥지둥’ あわてて皿を落として，皿が‘쨍그랑’ と音を出して床に落ちる．皿が落ちる音を聞いた赤ん坊が‘깜짝’驚いて，台所へ‘엉금엉금’ 這ってきてお母さんを見つけ，うれしくて‘까르르’と笑う．