異文化コミュニケーション研究所
    Intercultural Communication Institute

 
セミナー報告

         研究発表・基調講演・特別プログラム
第10回を迎えた異文研夏期セミナーは、恒例となった福島県新白河のBritish Hillsで、9月1−3日に開催された。総勢74名の参加者を得て、標記テーマのもとに、多様な発表と活発な討議が重ねられた。以下はその報告である。

 セミナー初日は、6つの研究発表から始まった。札埜和男(京都府立八幡高校)「コミュニケーション上の笑いを通じてみた日本と中国−その共通点と相違点−」、 林欣儀(大阪大学大学院)「多言語社会の台湾」、徳井厚子(信州大学)・久米昭元(神田外語大学)「小集団討論場蔓の日米中比較−会話データの分析から−」、 Yong Soon Kim, Ulrike Schmidt (文部省メディア教育開発センター)“What Lessons Could Koreans Learn from Germany in Solving Own Problems?”、 逸見彰彦(マーケティング総合設計研究所)「国際開発学大学院高等教育ITカリキュラムのマネジメント目的とマージナリティ」、山本志都(青森公立大学) 「異文化シミュレーション・ゲーム『Rainbow Mission 』の学習内容分析と体験分析」の各発表で、最新研究成旺に対して活発な質疑が交わされた。

 ついで、会場をメイン・ホールに移して、石井米雄所長の司会の下、神田外語大学名誉教授でインドネシア在住のアリフィン・ベイ氏が、 “The Taming of Globalization : A Call for a New Paradigm”と題した基調講演を行った。氏は、グローバリゼーションはアメリカ資本主義の最大の発展形態であり、 その歴史的経緯をアメリカのナショナル・キャラクターとの関係で理解する必要があるとして、アメリカ先住民、キューバ、アラスカ、ハワイ、グアム、フィリピンといった 「ニュー・フロンティア」の開発・征服という例を挙げて、「アメリカによる文明化」という使命にもとづく動機付けが18世紀以来継続していると捉えた。 この流れは、第二次大戦でのファシズムに対する勝利で強化されたものの、冷戦体制や第三世界からの抵抗、ベトナム戦争での敗北などを経る中で変化し、 アメリカは近代的軍事力でイデオロギーを押し広めるよりもソフトパワーを指向し始めた。その結果、政府と民間ヘッジファンドが一種の同盟関係を組むことで、 マネタリー・キャピタリズムとして顕在化し、世界を覆うようになった。このグローバリゼーションは覇権的性格を持ち、力と富を持つものがすべてに勝利する。 この傾向は今後しばらく続くとしながらも、氏は対案として共生(symbiosis)あるいは和(harmony)の概念を提唱した。我々が対抗手段としうるものは強者と弱者の 共生であり、その実現メカニズムを作り出すことであり、国家や地域が独自の持てる力を発見する必要があると述べた。最後に、現在の国際的市場メカニズムは正義を 実現せず、共生のために対抗する手段を見い出すことが各国に与えられた課題だと力説し、熱心な質疑応答を交えて、熱気に溢れた講演は終了した。

夕食後には、杉本裕二氏(文部省メディア教育開発センター)による特別プログラム「ICT(情報通信技術)が拓く異文化交流の未来」が行われた。 様々な情報通信技術が開発され、実用化されている現在、教育や文化交流にもそれらの技術は必須である。氏はテレ・コミュニケーションの種類・特徴などについて 現状を解説し、ついで、プレゼンテーションの技法、衛星通信・一箱公衆回線・インターネットを利用したテレ・コミュニケーションやバーチャルー・リアリティ技術の 具体例を挙げ、さらに、実演を取り入れながら、今後の異文化教育・交流や国際会議等に活用しうる情報通信技術の概要をわかりやすく解説した。

         パネルディスカッション

第2日目午前には、パネル・ディスカッション「異文化センシティビティーを高める教育はどこまで可能か」が行われた。小林登志生氏(文部省メディア教育開発センター)を司会に、パネリストに石田バウア・グロリア(九州ルーテル学院大学)、久保田真弓(関西大学)、権在淑(神田外語大学)、中川慎二(関西学院大学)の各氏を迎えた。論議は、異文化センシティビティーというコンセプトの異文化コミュニケーションにおける定義づけの難しさから始まった。定義の試みとしては、各パネリストの教育経験、異文化体験に基づき、「健全で成熟した市民の養成、特に自己の行動分析能力」「言葉における婉曲な物言いを理解する難しさ」「自己を知る上で異文化コミュニケーションにおける知識、技裏および態度の大切さ」「現代日本の教育現場における異質なものに対処する能力の欠如」などがあげられた。ついで、国家による教育、個人の育った環境、海外体験、マイクロ・カルチャーとマクロ・カルチャー、ITが今後の教育における異文化センシティビティーを高める潜在性などについて、パネリスト間で討論が行われた。これらを受けて、聴衆を含めた討論となり、個人的体験の過大評価に対する批判とそれへの反駁、さらには共生、多文化社会、多様性、地球市民教育などといったキーワードを軸とする議論が行われた。
(小林登志生)

         ワークショップ
            2日目午後から3日目午前にかけては、計7つのワークショップが同時並行で、2回づつ開催された。
            参加者による報告(抜粋)は次の通りである。

 「アジアの経済発展と開発の再評価」  講師:小菅伸彦氏(神田外語大学) 

インドネシアで開発援助政策に携わった体験を踏まえ、ブレトンウッズ体制下でのIMF・GATTの対アジア経済政策に対する諸議論が提示された。現地エコノミスト情報のフィードバックの低さ、アカデミック偏重姿勢、開発国中央政府内部のエコノミスト冷遇体質などが指摘され、また、IMF構造改革モデルにもとづくアジア発展途上国の工業化政策が建設、不動産などの国内産業部門での特権化、利権化を生み出し、これが国際資金運用市場の急激な拡大過程でバブル経済を生み出したことなど、アジア経済発展に関する議論の整理が行われた。開発援助政策のオーナーシップの形成、開発国政府統計上の諸問題 なども議論された。(逸見彰彦)

机上理論が優先し途上国の生活実態を無視したマクロ政策、先進国・国際金融資本の債権保全のための支援への日本の加担、商業ベース経済のみを数値化する現在のGNP・GDPの妥当性、市場万能型グローバリゼーション・モデルは環境・食糧など21世紀の課題に対応できるかなど、考えさせられることが多かった。(森川理美)

 

 「近代日本をめぐる異文化接触の諸相」  講師:山領健二氏(神田外語大学)

近代日本の国家形成とグローバリゼーションとの交差があらわな歴史上の契機として、明治維新と敗戦を取り上げ、それぞれの時代の波の中で国家の構想に深く関与した二組の人物の思想的対照を通じて問題が提起された。幕末明治では、天地公共の理に拠った開明的国際主義者横井小楠と、天皇中心の儒教的中央集権国家を構想した教育勅語の起草者元田永孚とが、同じ肥後熊本の朝鮮儒学の分岐として対照され、敗戦後の日本では、GHQ民政局の新憲法案作成チームの若い日系女性ベアテ・シロタ・ゴードンの闊達率直な理想主義と、次長C・L・ケーディスの懐疑を孕んだ慎重な保守主義とが、敗戦当時の異文化接触の複雑な問題構造理解の手掛かりとして提示された。(山領健二) 近代日本をめぐる「始点と終点」とも言える二つの異文化接触について、活発な質疑応答があり、日本の国造りと文化形成にも大きく関与した人々の行為が、異文化コミュニケーションという視点から研究できることを教えられた。(遠山淳)

歴史を振り返ることで現代に通じる普遍的な問題に気づくことができた。日本が近代化を急ぐあまり知識偏重の世界観に一種の哲学・倫理が見事なまでに抜け落ちてきたと感じ、ケーディスの「次の世代が自分で考える権利を奪ってはいけない」という言葉にも深く感銘を受けた。(中村律子)


 「コミュニケーション研究の新しい視点」  講師:石井敏氏(獨協大学)

アメリカ中心追従型コミュニケーション研究の問題、研究視点を日本と近隣アジア諸国へ転ずることの重要性、文化の根底にある宇宙(世界)観の概念的把握、宇宙(世界)観に基づくコミュニケーション研究の新しい視点の試論的提示、という4点について講義と討論が行われた。新しい視点として、人間対超自然的存在(神、仏、霊魂等)の霊的コミュニケーション現象・活動の研究、人間対自然的存在(動物、植物、山、川等)の環境・生態学的コミュニケーション現象・活動の研究が提案された。(渡部 文子)

従来のコミュニケーション研究はアメリカ中心・追従型で、現在は行き詰まりの状態となり、活路が日本を含む東洋・アジアに求められているが、日本からの発言が少ない。仏教の宇宙(世界)観に基づく新しい理論が提案され、今後の研究の方向付けに大きな意義があった。(荒巻朋子)


 「仏教・キリスト教伝来と日本社会」  講師:遠山淳氏(桃山学院大学)

歴史上の出来事が現在の日本人の文化生活にどのような影響を及ぼしているかをテーマに、仏教とキリスト教の二大外来宗教の到来という「異文化接触」を日本がいかに経験して現在に至ったかが紹介された。「外来」 「土着」の関係を「優位」 「劣位」の視点で捉えた理論モデルと、異分子との対立が「試みに使ってみる」ことで次第に土着化・日本化されていく様子が、人間の脳や遺伝子のはたらきを交えて紹介された。異質性はまず廃除され、じきに試用され、融合と廃除へと分離し、共生へと歩み寄るという異文化適応のプロセスは、コミュニケーション行為の循環の法則を日本人の間に形成しているという意味で興味深かった。(宮平勝行)

ユニークな理論に基づき展開される日本への宗教受容のプロセスと、ダイナミックな歴史の流れの説明、参加者の新鮮なコメントなど、参加者は非常に濃密な時間を過ごせた。(関口要)

 

 「食糧・資源・環境問題と日本の対応」  講師:細川隆雄氏(愛媛大学)

食料危機、石油資源枯渇、熱帯雨林破壊問題などの多くは、ある特定国の国益を達成するために政治的に作られた問題である可能性があるという視点から話が始められた。1972年に食糧危機が叫ばれたのは、ソ連での干ばつが大幅な収穫減をもたらすという予測が火元であったが、実際の収穫は予測ほど減らず、むしろ、米国の穀物余剰の解決策として米国が率先して危機説を広めたと思われる例があげられた。そして、捕鯨問題も同様に「作られた危機」という性格が強いことが、IWCにおける米国の戦略を通して分析された。討論では、捕鯨に関するマスメディアの報道が米国寄りであること、鯨を食べたいという日本人が減っていること、反捕鯨国の宣伝を簡単に信じる日本人の弱点、さらには、捕鯨問題を日本の対外問題全体の中で捉えることの重要性などが指摘された。(八代京子)

 

 「国際ビジネスにおける日本人とアメリカ人」  講師:西山和夫氏(ハワイ大学)

日米間の問題は相手国へのイメージ・ギャップによるとの論点から、新聞漫画の日本人像が、戦中の非人間的、戦後の一時肯定的を経て、日本の経済復興に伴い否定的になる様が紹介され、実像に近い日本人についての情報発信をし、偏ったステレオタイプを変え ていく必要性が述べられた。(山本志都)

豊富な視聴覚教材を用い、日本の企業やビジネスマンがマスメディア等を通じてアメリカ人の目にどのように映っているか、興味深く、説得的に説明され、私達が知米派、親米派と見ている日本人に向けられるアメリカ人の視線の微妙なずれが印象的だった。ジャパン・バッシングに関連するマスメディアの資料等も、これらが偏見からよりもむしろ冷静かつ合理的な戦略に基づいて流布されていることが説明された。日米双方の文化・社会への深い理解に基づいた客観的な分析であり、日米両文化に向ける暖かい視線が印象的であった。(小菅伸彦)

 

 「異文化接触場面の言語管理」  講師:サウクエン・ファン村岡氏(神田外語大学)

異文化接触における言語を、共通言語、相手言語、第三者言語の各接触場蔓に分けて考え、中国人と日本人の間で英語を共通言語としてなされた異文化接触場蔓における話者指示の実態が報告された。異文化接触場蔓で生じる言語問題には、社会文化的、社会言語的、言語的な各外国人性に基づくものがあるとされ、言語管理プロセスとして、規範→逸脱→留意→評価→調整計画→調整実施という各ステージを経た後に、発話という形での言語表現が表出してくることが示された。論点には接触度、場蔓、会話参加者、接触言語などがあげられ、異文化接触場蔓における規範をめぐって議論が百出した。(笠原正秀)

言語や文化的背景を共有していない場合に双方が受ける語感の違いを考えさせられ、自らの言語プロセスを改めて意識した経験となった。(有村治子)


         ラウンドテ−ブル・ディスカッション
           3日目の午後は、本セミナーの締めくくりとして、「日本における異文化コミュニケーションの教育と研究の課題」に関し、  
           次の8つの視点からラウンドテ−ブル・ディスカッションが開催された。

「言語教育・談話研究の視点から」  コーディネーター:宮平勝行氏(琉球大学)

談話研究に基づいた新しい異文化コミュニケーション研究の視点が紹介された。文化を所与の概念として常に独立変数として扱う伝統的な研究方法から、「日本人であること」や「間文化性」は相互の談話を通して構築される相互行為であるという談話研究の視点が説明された。敬語、語尾の変化、和語・漢語・カタカナ語の違いといった日本語特有の言語リソースを用いて異文化コミュニケーションという相互行為に臨む場合に、どのような現象が見られるのか、そうした研究対象に取組む場合の留意点は何かが議論され、日本文化の変化や多様性についても話し合われた。(宮平勝行)

 

 「異文化理解教育の視点から」  コーディネーター:石田順朗氏(九州ルーテル学院大学)

今後の異文化理解教育においては、異文化間の平等性、自文化理解、コミュニケーションの方法が重要視され、今までの英語教育のように言語分析に終始したり、西洋文化崇拝を植え付けるべきではないということが議論された。どの文化にも優劣はなく、地球の一市民としての共存・共栄を目指すべきで、伝達方法として英語も必要となるが、それ以上に重要なのは、発信する何かを自分に持つこと、自分の文化を理解して体験学習を通じて深めること、そして最終的に地球規模での活動につなげることだと語られた。(田中裕子)

 

 「国際協力の視点から」  コーディネーター:小林路義氏(鈴鹿国際大学)

とても楽しく、かつ刺激に満ちた分科会であった。国際協力の各方蔓で活躍してきた参加者の鋭い現実掌握力、広い視野からものごとを捉える視点、深い洞察??何時間でも討論を続けていきたいような空気があった。参加者が各々の立場や経験から国際協力に関わる問題提起を行い、コーディネーターが討議テーマを絞り込むという形で分科会は進んだ。「国際協力に関心を寄せる人たちとそうでない人たちとの意識のギャップをどう埋めていけばいいか」という問題に沿って、様々な提案、提言がなされた。(今井千景)

 

 「異性間共生の視点から」  コーディネーター:ギブソン松井佳子氏(神田外語大学)

話し合いは賑やか、和やかで、圧倒的少数(10:2)の男性参加者も大いに貢献した。まず、コーディネーターから、「異性間」よりも、社会的・文化的文脈から性差を捉え直した「ジェンダー」の語がふさわしいこと、本質論で論ずることの危険性とこれに対する社会構築主義など、討論の基盤が提示された。各自がテーマとの関わりを語った後、歴史的流れも追いつつ、愛による個人の対等な結びつきへの日本人の恋愛観の変化とこれに発する対幻想、その一方での結婚におけるジェンダーの非対称的な関係、 DVに見られる私的領域と公的領域の分断、力関係とセクシュアリティ、資本主義的構図の再生産としての性腹役割分業などが論じられた。最後は、近代の特徴である法権力(個人間の関係に介入)や貨幣(その象徴的媒体)に依存しない、ジェンダーの真のコミュニケーションを可能にする形が必要との問題提起がなされた。(藤本純子)

 

 「国際交渉の視点から」  コーディネーター:御手洗昭治氏(札幌大学)

こぢんまりした和気あふれる雰囲気で行なわれた。歴史を顧みながら、各分野できしみを生じながら協調の方途を探っている日米交渉に主眼を置いて、参加者の実践経験を徴することから始まった。高崎から、政治・経済複合ネゴシエーションである日米半導体交渉・電気通信交渉に携わった経験から、日本の旧来の教育で異文化理解やネゴシエーション・スキルを全く教えなかったことによる失敗の苦い経験を語り、西山和夫氏から、ハワイにおける日系企業の失敗、特に本国を睨んだ腰掛け経営によるビジネス交渉の短所が指摘された。参加者からは、日本ビジネスマンのアイデンティティ不足の状況などが提起された。(高崎望)

 

 「コミュニケーション研究の視点から」  コーディネーター:東山安子氏(明海大学)

広範な専攻の参加者が集まった。まず、コミュニケーション研究における方法論の重要性について議論し、続いて「日本人」「日本文化」というような概念について、暴力性を感じるとの発言から、文化の個人性や歴史性などについて議論した。これを受け「個人文化論」が成立するか否かに関して議論し、市民社会としての現代人のあり方、対人コミュニケーションとして異文化コミュニケーションを捉えるなどの見解が出された。最後に、学問としてのあり方について議論し、ステレオタイプに陥らない、むしろ活動・実践として捉えるという総括で締めくくられた。(高橋秀明)

 

「多文化社会の視点から」  コーディネーター:古田暁氏(神田外語大学)

今日では一つの国に多くの文化が繁栄し、多民族によって国が成り立っている。インターネットなどの普及により距離間が縮まり、グローバリゼーションが進んでいる。その結旺、私たちの生活に変化が生まれ、良くも悪くも影響を受けている。技術の向上などにより文化間のコミュニケーションが容易に図れるようになったのはよいが、その容易さから他文化を取り入れて自文化や伝統が失われつつある。これからの日本には、生活の変化を意識しながら、どのようにして他文化と自文化のバランスを保つかが課題となる。(長野光生)

 

「日本研究の視点から」  コーディネーター:遠山淳氏(桃山学院大学)

希望者の熱意に応じて前日に急遽設定された分科会だったが、コーディネータ-から豊富な問題提起がなされ、特に、コミュニケーション論の視点から、関西地域圏を細分化する近似関係文化比較試論が提起された。氏は、コミュニケーション過程形成モデルの分類論により近似関係文化差異を議論する手法を用い、関西文化圏内の京都、大阪、神戸各下唖文化圏の対人コミュニケーション特性の分類可能性を示している。この議論を氏は情報代謝モデルとして定唖、一箱化の議論を行ってきている。本分科会においてはこれらコーディネータ-からのキーノートを踏まえ、様々な議論が行なわれた。(逸見彰彦)

 

今回も、多くの方々のご協力を得て、セミナーは多岐にわたり、充実した内容となった。ご尽力いただいた講師・司会者、研究発表者・報告者の方々、そして参加者の全ての方々に心よりお礼申し上げたい。また、インターンとして参加された方々のバックアップ、British Hillsスタッフの温かいもてなしにも感謝申し上げたい。

 最後に、各セッションの報告をお寄せいただいた方々に改めて感謝申し上げる。頂戴した報告の全文はプロシーディングに収録させていただくが、紙数の都合上、本紙用には当研究所の責任で大幅に割愛・編集せざるを得なかった。ご寛恕のほどをお願いいたしたい。

  異文研HOME