異文化コミュニケーション研究所
    Intercultural Communication Institute

 
研究所刊行物

 


(神田外語大学多文化共生シリーズ1)
 『多文化共生のジレンマ:
グローバリゼーションのなかの日本』



加藤秀俊 著

明石書店
2004年3月25日発行、1,000円
 

 「神田外語大学多文化共生シリーズ」の第1巻として刊行。本書は、2002年の異文研夏期セミナーにおける講演に加藤先生が大幅補筆されたもので、多文化共生が本質的にはらむジレンマが平易な言葉で示唆深く説かれてい る。
まえがき(石井米雄)

一 なんのための「国際化」
  (1)駅弁から世界がみえる/(2)相互依存と国際化/(3)国際化とはなにか

二 文化接触の諸相
  (1)歴史的な側面/(2)動物・植物も国際化/(3)衝突をくり返す異文化接触

三 「生息圏」「精神圏」「記号圏」
  (1)多重的な生息圏/(2)意識活動がつくりだす精神圏/(3)言語がつくりだす記号圏

四 コミュニケーション学の背景
  (1)きっかけは第二次世界大戦/(2)ことなる記号圏のアメリカとイギリス/(3)コミュニケーション学のひろがり

五 縮小する地球・拡散する情報
  (1)伝播する文化/(2)技術の進歩が地球をちいさくする/(3)情報の自由化がもたらすもの

六 制御と共生
  (1)情報の制限/(2)国際化と排外主義/(3)共生の道をさぐる

七 「ごちゃごちゃ主義」のすすめ
  (1)相対主義と原理主義/(2)アメリカ原理主義の危険性/(3)日本的スタイルで貢献する

あとがき

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