井上 優 講師 文学修士 (東京都立大学)
日本語文法(標準語、方言)、文法の対照研究 |
専門は現代日本語文法の研究ですが、最近は主に文法の対照研究(日本語・中国語・韓国語)、方言文法の研究(特に母語である富山県方言)、そして学習者の母語を考慮した日本語教育文法について研究をおこなっています。
対照研究をやっていると、日本語の感覚ではあたりまえの現象が実はけっこう不思議な現象であることがわかることがあります。逆に、一見不思議な感じがする外国語の現象が実は必ずしも不思議なことではない(よく観察すると日本語にも類似の現象はある)ことがわかることもあります。そのような知見の蓄積を通じて、「現代日本語の文法体系」と言われているものを相対的な観点からとらえなおすことが当面の目標です。
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2002. 「日本語文法のしくみ」 研究社
2002. 「テンス・アスペクトの比較対照―日本語・朝鮮語・中国語」『シリーズ言語科学4 対象言語学』
(東京大学出版会)、125-159 (生越直樹・木村英樹と共著)
2001. 「現代日本語の「タ」−主文末の「タ」の意味について―」『「た」の言語学』
(ひつじ書房), 97-163
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